9月に東京で開催されたPyCon JP 2024、そして10月にインドネシアのジョグジャカルタで開催されたPyCon APAC 2024にスピーカーとして参加してきました。
発表編とした前回の記事に続いて、この記事は海外編として海外渡航に関してまとめています。 トップの写真は早起きして見に行ったジョグジャカルタにあるブランパナン寺院群です。
全体スケジュール
最終的なスケジュールは10/23の早朝の便で広島空港を出発し、10/30の昼前に広島空港に戻ってくる丸々1週間の旅程となりました。
背景として前回の記事でも触れましたが、わたしの所属するRevCommはインドネシアでもサービスを展開しており、現地オフィスがインドネシアの首都ジャカルタにあります。 そのため、今回のPyCon APAC 2024への参加に合わせて現地オフィスでインドネシアメンバーと交流する日がありました。
また、PyCon APAC 2024はジャカルタから現地国内線で1時間20分ほど離れた別の都市ジョグジャカルタでの開催でした。 ジョグジャカルタは日本でいう京都のような古都になります。 ジャカルタ、ジョグジャカルタともに空港が市街地から少し離れていて、渋滞により移動時間が予測しづらい事情2があり、ジャカルタ-ジョグジャカルタ間の移動はそれぞれ1日確保しました。
ざっくり費用
初めての海外渡航なので、LCCの安さよりも大手ANAの安心を重視しました。 往路では広島空港で預けたスーツケースをそのままジャカルタで受け取れたり、復路の羽田空港ではANAのスタッフさんから国内線への乗り換えの経路を丁寧に案内していただけたり非常によかったです3。
- 広島空港-羽田空港-スカルノハッタ国際空港
- ANAのエコノミー往復で149,000円
- 運賃95,000円に対して燃油特別付加運賃が45,000円と大きな割合を占めています
- ジャカルタ市内のホテル
- 2泊で26,000円
- 個人的な都合で少し高めですが、一般的な宿は5000円-8000円/泊程度で確保できると思います
- ジョグジャカルタ市内のホテル
- 3泊で17,000円
- スカルノハッタ国際空港-ジョグジャカルタ国際空港
- Garuda Indonesiaのエコノミー往復で22,000円
準備してよかったもの、こと
いろいろ調べたり聞いたりしながら準備したものの中で、準備しておいてよかったと感じたものです。
レンタルのスーツケース
わたしはスーツケースは持っていなかったのでスーツケースのレンタルサービスR&Y RENTALを利用しました。 通常利用の範囲では外装に傷がついても無料修理していただけるため、安心して利用できました。
また、少しでもロストバゲージ対策になればとスーツケースベルトも合わせてお借りしました。 これはジャカルタに到着した際には自分のスーツケースの目印になっていてよかったのです。
ただ、ジョグジャカルタ国際空港にてベルトコンベアから出てきたときには綺麗さっぱり消えていました3笑 あると思っていたベルトが付いていなかったため、このときは逆に1周見逃してしまいました。 自分のスーツケースであれば目印にはシールを付けるなどが一番だと思います。
ちなみにレンタルしたのは62リットルのINV60です。 3泊分の着替え+寝巻き(無印良品のポリエステルたためる仕分けケースSサイズが4つ)がスーツケースの片面(フロントポケット側)に綺麗に収まりました。
無印良品の風を通すシリーズのパンツ
インドネシアは赤道が近いため気温は一年を通して高く、季節は雨季と乾季のみ、10月末はちょうど季節の変わり目です。 肌の露出を避けながらも涼しい格好をしたかったため、無印良品で見つけた「風を通すストレッチワンタックパンツ」を購入しました。 名前通りとても涼しくてよかったです。 ジメジメした日本の夏の雨の日でも不快な思いをせずに履けるので重宝しています。
Wiseデビットカード
現金はなるべく持ち歩きたくないと考えていたので、事前にWiseデビットカードのアカウントと物理カードを作成しました。 Wiseは通常のMastercardのデビットカードとして利用できるだけでなく、日本円で入金したお金を海外のATMで(自動で両替され)現地通貨で引き出せます。 また、現地のタクシー配車で使うアプリ(My bluebirdとGrab)には事前にWiseのデジタルカードを登録しておきました。
これはジャカルタに到着後、空港のATMで現金を引き出したときの為替レートと手数料です。 現在の為替レートはざっくり100IDR(インドネシアルピア) =1円だったので、感覚的には1万円分を引き出した感じです4。
首からかける薄いパスポートケース
パスポート、免許証、予備のクレジットカード、予備の紙幣をパスポートケースに入れて、自宅を出発してから帰宅するまでの間ずっと首からかけていました。 少しでも軽く薄い目立たないものを探して地球の歩き方オリジナル コンパクトポーチのベージュ色を購入しましたが、ストラップの長さも胸元程度でとてもよかったです。
また、普段Suicaを入れているパスケースも、100均で買ったへそ下程度の長めのストラップをつけて首から下げていました。 こちらは両面にWiseデビットカードとルームキーを入れていましたが、シャツを下からめくるだけでカードを取り出したり、ルームキーをドアにかざしたりできて便利でした。
その他
- 書類は全て印刷しておく
- VISA、航空券のEチケット、宿泊先の予約内容確認ページ、パスポートのコピーなどはオフラインでも確認できるようにすべて印刷しておきました
- 空港のカウンターでのチェックイン、入国審査ゲートでのパスポート読み取りが上手くいかず係員が対応してくれたとき、宿泊先のチェックインなど紙を見せるだけで済むのは非常に便利でした
- SIMカード
- DeSiMというAmazonで購入できるeSIMを使いました
- 事前に準備をしておいたので、現地到着後は機内を出る前には使用可能な状態になりました
- アクティベーション直後は速度が出なかったですがしばらくしたら通常利用に問題ない程度の速度になりました
- 延長ケーブル
- 宿泊先のコンセントの数や位置が使いにくい場合に備えて、普段のIT系のイベントでも持って行けるコンパクトなものを探し、カシムラのAC-054を購入しました。
- 4口のACコンセントとUSB PD対応USB Type-Cポート+USB-Aポート搭載の電源タップです。Type-Cポートは最大PD20W。
- コンセントの数、コンパクトさ、USBタイプCのポートが付いていて使い勝手はよかったです。
- ガルボとようかん、ペットボトルの水
- 非常食としてカロリーが高めのものを少し持っていきました
- 後述しますがお腹を下して現地の食事を避けたいときがあったので重宝しました
- 海外旅行保険
- わたしが利用しているクレジットカードには自動付帯していなかったので任意で加入しました
- インドネシアでの移動は主にタクシーを利用しましたが、わたしの感覚からすると1つミスれば死ぬと感じる程度になかなかスリリングでした
- 少しでも車が減ると80-100km/h以上で走る
- 3車線道路を4列で走る
- 車と車の間が数十センチしかないなかをバイクがすり抜けて行く
- バスの後ろを1メートルくらいの車間距離でぴったり追従する
次回は備えたいもの、こと
- トイレットペーパー
- ひとつリュックに入れていましたが、トイレットペーパーがないトイレもあって救われました笑
- ジョグジャカルタではずっとお腹を下していて、ベッドとトイレを一晩ずっと往復している日もありました
- ホテルのフロントでトイレットペーパーを多めにもらいましたが、現地のトイレットペーパーは芯が大きく、紙が少なく固めだった
- 日本からお尻に優しいものを持っていけたらよかったです
- コップ
- お腹を下した原因がわからず疑心暗鬼になっていたので、清潔な自分のコップが欲しいと感じるときがありました
- 粉末タイプの食物繊維
- 現地の食文化をほとんど調べていなかったのですが、「スパイシーなもの」もしくは「とても甘いもの」ばかりで、野菜はあまりありませんでした
- もともと野菜を食べないとお腹がゆるくなりがちなので、次回は持っていきたいです
- 税関申告書
- 渡航日直前であれば事前記入できることに気づいていませんでした
- 書き方が合っているのか不安な箇所があったので、事前に用意しておくべきでした
- ネックピロー
- 無くても問題ないか試したかったため、今回はあえて持っていきませんでした
- 昼間移動の往路は問題ありませんでしたが、深夜移動の復路ではばっちり首をやってしまいました
- 水曜午後の帰宅後、土曜の夕方までほとんどの時間を布団のなかで過ごすハメに
- 当然仕事もできなかったため、次回長時間移動するときには持っていきます
全部自分で手配して行く海外は初めてでした1が、同僚、友人、現地オフィスのメンバーに助けられながらよい経験ができました。 しっかりお腹を下し、深夜便で首も痛め、手荷物預け入れではスーツケースベルトの紛失も経験できた点もよかったです。 次回海外に行くことがあれば、今回の経験を活かしたいなと思います。
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厳密には昔社員旅行でグアムに行ったことがあるのですが、そのときは総務の方がすべて手配してくださっていたので自分はついていくだけ、現地でも常に同僚たちと行動していました ↩
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インドネシアは道路に対して車が非常に多く、世界一とも言われる慢性的な渋滞大国です。同じ2点間の移動が30分で済むときもあれば1時間以上かかるときもあります ↩
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国際線から国内線への乗り換え時間が短かったこともあり、機外に出た直後のところで「スヤマさま」と書かれた紙を持って待機してくれていました。「スーツケースを受け取ったら、また声をかけてください」「カウンターX番で再度預けてください」などとても丁寧に案内してくれました。 ↩↩
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レンタル品の紛失時は商品買取になります。そのため、商品価格(スーツケースベルトは1300円程度)からレンタル費用を差し引いた額が後日請求されます。 ↩
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インドネシア滞在中は現金しか使えないというタイミングが思ったより少なく、終盤にがんばって使い切りました。 ↩