2026年08月13日発売の「Python Web開発実践入門 ── FastAPIによるWeb API開発と非同期処理」を執筆しました。
前回のPython実践入門に引き続き、本書もまた2年以上の時間をかけてじっくりと書きあげました。 自分はこの書籍を「FastAPI本」と呼んでいるのですが、2020年から多くのサービス開発で利用、運用し続けているFastAPIに関するわたし自身の経験を詰め込んだものになります。
ちなみにXのポストにも書いたとおり、本書の執筆においてAIは一切使っておらず、「ああでもない、こうでもない」と何度も反芻しながら一言一句すべて自分自身で書いています。 そのため、テーマは違っていてもPython実践入門と同じ雰囲気を感じ取れるかもしれません。

対象読者と本書の紹介
Python Web開発実践入門はFastAPIをこれから使いたい人、PythonでWeb API開発をしていきたい人だけでなく、すでにFastAPIを使っている人にこそ読んでほしいです。 実際、日々の業務で日常的にFastAPIを使っている多くの同僚たちを想定読者として書いています。
また、最近ではAI関連サービスのバックエンドやSDKでFastAPIの採用実績が多くあります。生成AIを活用しながら自分専用の個人ツールを作りたい方などにもおすすめです。1
本書は次の章構成になっています。2()内はその章で中心的に取り扱っているライブラリです。
- 第1章 Python WebフレームワークFastAPI入門
- 第2章 エンドポイントとリクエストパラメータの定義(FastAPI)
- 第3章 Pydanticを使ったリクエストデータ,レスポンスデータの定義(Pydantic)
- 第4章 イベントループと非同期I/Oを使った非同期処理(asyncio)
- 第5章 FastAPIの豊富な機能(FastAPI)
- 第6章 データベース連携(SQLAlchemy, Alembic)
- 第7章 Web APIの開発
- 第8章 Web APIへの機能追加(uv)
- 第9章 ユニットテスト(pytest)
- 第10章 クラウド環境へのデプロイ
大きく2部構成になっており、第1章から第6章でFastAPIをはじめとする本書で扱う主要なライブラリの使い方、機能の解説を行います。 続く第7章から第10章では、そこまでの内容を踏まえながら実際にWeb API開発を行います。
より詳しい内容は書籍ページの目次をご覧ください。
目次に現れない特徴としては、ほぼすべてのコードに型ヒントを付け、第4章以降は積極的に非同期処理を利用しています。 個人的にFastAPIを使うなら型ヒントと非同期処理を使わない手はないと考えており、型ヒントや非同期処理に慣れるためにも最適な書籍になっていると思います。
また、第7章以降のWeb API開発では、チーム開発、継続的な開発を意識しており、例外管理、ロギング、依存パッケージのメンテナンス、機能追加などで少しずつサービスを育てていくような体験ができます。 FastAPI、Pydantic、SQLAlchemy、型ヒントを組み合わせてページング機能を自作するところも特徴のひとつでしょう。
さいごに
前回と同じ内容にはなりますが、もしPython Web開発実践入門を読んでいただいた際は、ぜひブログやSNSでフラットな意見や感想、疑問をたくさん発信していただければと思います。
本書の内容はわたしが自分の知識、経験、周りからいただいた助言などもとに書いたものですが、プログラミングの世界に唯一の正解はありません。 本書をきっかけに発信されたものからより良い方法、考え方が発見されたり生み出され、それがまたPythonコミュニティや業界全体に還元されると幸いです。