Supernoteを購入した

Posted by rhoboro on 2025-01-19

考える場をPCの前からE Ink+手書きに移行したいと考えて、Supernoteという電子ノートを購入した。
自分のやりたいことを考えた結果、10.7インチ/A5サイズのSupernote Manta、7.8インチ/A6サイズのSupernote Nomadの両方を購入。合計金額が「自分好みのMacBookを1台買うよりは安いかな」くらいになってしまった。大きな買い物なのでしっかり活用していきたい。1

購入の動機

ここ2年間ほどObsidianを使ってきて、メモを取る習慣が身に付き、メモの数も増えてきた。それに伴ってメモを見ながら考えることも増えてきた。また、自分は発表資料作り、ブログや書籍の執筆などで同じ箇所を何度も読み返しながら質を高めていくタイプ。

こういう背景から必然的にPCの画面を見ている時間が長くなりがち。ただ、2018年以降は目の疲れがキツくて、PCの前で長時間考えることが正直しんどくなってきている。そこで最近は目に優しいE Inkディスプレイを使いたいとずっと考えていた。2

Supernoteを選んだ理由

考えることに集中したいので余計なものは無ければ無いほどいい。
SupernoteはAndroidベースではあるが、ノート機能に特化していて、Webブラウザアプリすら入っていない。嬉しい誤算としてサイドローディングでObsidianはインストールできた。自分はObsidianでコミュニティプラグインを使っておらず3、Supernoteからは参照だけできればよいので問題なく利用できている。

手書きの質感が高い。
ペーパーライクフィルムを付けたiPad ProとApple Pencilを持ってはいるが、Apple Pencilはほとんど飾りのような状態。「Apple Pencilを持っているからには使いたいが、使おうと思えない」というモヤモヤがずっとあった。少し前にKindle Scribeのペンを買ったことで、「(Apple Pencilを)使おうと思えない」のは書き味が原因だったと気づいた。書き味をより具体的に書くと、ペン先がディスプレィに触れた瞬間のコツコツ感、なぞったときの抵抗感、ペン先の太さなどの自分の期待する感覚との現実との差分だと思う。

ストーリーへの共感。
自分にとっては企業のスタンスはとても重要な要素。モノが良くても企業のスタンスが合わないと感じたら使わない。ストーリーやRedditのSupernoteコミュニティを眺めてSupernoteの開発元であるRattaは長く付き合っていけそうな気がした。Mantaの「思考の海に、深く、潜る」というキャッチフレーズも素敵。

これから

先日Nomadが届き、Mantaも数日以内に届く予定。
いまはNomadの初期セットアップを済ませていろいろ触っているところ。大体の機能がわかってきたので、これから自分に馴染む使い方を探っていくつもり。気が向いたタイミングでデバイス自体のレビューもしたい。


  1. 単なるノートと考えると共感を得にくい大きな買い物だと思う。ただ、自分の頭とPCで生計を立てているプログラマとして、目の問題とそれにより考える時間が減ることは死活問題。 

  2. E Inkは顔料の入ったマイクロカプセルを物理的に動かして描画している。マイクロカプセルは移動が発生しないかぎり電力消費が一切なく、電源から切り離しても描画内容は維持される。E Inkは目にも環境にも優しい技術なのでもっと普及してほしいと思っている。なお、KindleなどのE Ink製品を長期間放置していると充電が無くなるが、この電力消費は制御用のチップや通信などによるもの。 

  3. 自分のObsidianの使い方がやっと固まってきたのでそろそろブログにする予定。