PyCon JP 2026の参加レポート

Posted by rhoboro on 2026-08-29

2015年から毎年参加しているPyCon JPですが、PyCon JP 2026ではスピーカーとして参加してきました。 PyCon JP 2026は昨年のPyCon JP 2025と同じく広島での開催1でした。

昨年は執筆が忙しく、プロポーザルを出せなかったのですが、PyCon JP 2026の直前に無事Python Web開発実践入門を発売できました。 そのため、この書籍と絡めた内容で何か発表したいと考えプロポーザルを出しました。

自分の発表

詳解ASGIミドルウェア シンプルながらも奥が深いASGIミドルウェアを使いこなす」というタイトルでトークを行いました。

Python Web開発実践入門は「FastAPI本」と呼んで差し支えない内容になっていますが、わたしは普段から「馴染みのある身の回りの技術を一歩深掘りすることで、その技術をより上手く使いこなせるようになり、より楽しく使えるようになる」と思っています。2
そのため、今回のトークもFastAPIという特定のフレームワーク自体ではなく、そのひとつ下に位置するASGIというしくみに焦点を当てたものになっています。

ASGIやASGIミドルウェアはシンプルなしくみであるがゆえに、応用範囲が広く、さまざまな機能がその上に実現されています。 また、その考え方は言語やフレームワークを問わず通ずるものがあります。 資料やデモで使ったソースコードはrhoboro/eventsに置いてあるので、興味が湧いた方は覗いてみてください。

ゴールドスポンサーとしてのブース対応

わたしが所属しているRevCommでは、今年初めてPyCon JPのスポンサーになり、スポンサーブースを出すことができました。3 思い返すとPyCon JP 2021ではRevCommからプロポーザルを出したのはわたしだけでしたが、そこから少しずつプロポーザルを出してくれる同僚たちも増えてきて、ついにスポンサーとしてブースまで出すことができて嬉しかったです。

ブース対応をエンジニア中心で行い、ブースの場所に恵まれたこともあり、ブースは終始盛況でした。 また、ブースに来てくれた方々の満足度も高かったようです。 RevCommのブースに来てくださったみなさん、ありがとうございました。

聴講したトーク

ブース対応があったこと、また自分の発表の時間帯が2日目の午後だったこともあり、イベント期間中はずっとソワソワせかせか忙しくしていました。 そのため、聴講できたトークは少なかったのですが、どのトークもとても面白かったです。

気になったトークはほかにも「LLMの出力を"いい感じに"する技術 — FastAPIで仕上げるAI Agent設計パターンを野球AIで実践した話」、「CPython’s Memory Engine: Allocation, Deallocation, and Free-List Tricks」、「作って理解するCoding Agent 〜フレームワークに頼らないピュアPythonでの実装〜」などなど数多くあるので、動画が公開されるのがいまから楽しみです。

さいごに

PyCon JP 2026の座長、スタッフ、スポンサー関係者、参加者のみなさんなどなどPyCon JP 2026に関わったすべての方、楽しい時間をありがとうございました。 思い返せばPyCon JPには10年以上参加し続けていますが、来年もまた参加したいと改めて思えるすてきなイベントでした。

2年以上走り続けた執筆が終わり、その勢いのまま登壇まで行いましたが、さすがに少し疲れたのでわたし自身はしばらくゆっくりしようと思います。 久しぶりに何にも追われていない週末を迎えられているので、積読を消化したり、AIをもっと使いこなしながら、自分自身の好奇心を満たしていきたいです。


  1. 来年のPyCon JP 2027は静岡の沼津市で開催されることがPyCon JP 2026のクロージングで発表されていました。 

  2. 過去のトークでも「詳解 print("Hello, world")」、「Pythonで一歩踏み出すバイナリの世界」、「実装で知るasyncio -イベントループの正体とは-」のように、このテーマに絡んだトークをしてきました。 

  3. HRのエンジニア採用担当の人がめちゃくちゃがんばってくれました! 

  4. GIL関連での高速化については昨年の「Pythonスレッドとは結局何なのか? ~CPython実装から見るNoGIL時代の変化~」で解説してくれています 

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